2023年に公開され、アクション映画ファンの熱狂的な支持を集めた『エクスペンダブルズ ニューブラッド』。シルヴェスター・スタローンとジェイソン・ステイサムという2大アクションスターの共演をはじめ、シリーズの系譜を受け継ぐ「ニューブラッド(新血統)」たちの躍動が大きな話題となりました。
本記事では、本作のあらすじや豪華キャスト、シリーズ歴代作品との違い、そして公開後のリアルな評判や評価に至るまで、徹底的に深掘りして解説します。
エクスペンダブルズ4の基本概要と公開までの経緯

『エクスペンダブルズ』シリーズは、2010年の第1作公開以来、世界中のアクション映画ファンを熱狂させてきました。監督・主演を務めるシルヴェスター・スタローンの号令のもと、ハリウッドを代表する歴代の肉体派スターたちが一堂に会する「夢のオールスター映画」として知られています。
シリーズ第4作目となる『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』は、前作から約9年ぶりとなる2023年に公開されました。長年にわたりチームを率いてきたバーニー・ロスを演じるシルヴェスター・スタローンが、本作を最後に主要なバトンをジェイソン・ステイサムへ渡すことが示唆されており、シリーズのひとつの大きな転換点となっています。
タイトルに冠された「ニューブラッド(新血統)」が意味するように、ベテランと新鋭が入り交じった新たな部隊が、世界を揺るがす危機に立ち向かう壮大なスケールで描かれています。
歴代シリーズとの違い:世代交代と「ニューブラッド」の意味
これまでの『エクスペンダブルズ』シリーズは、1980年代から90年代のアクション映画を彩ったレジェンドたちが集結し、懐かしさと迫力を兼ねたド派手な銃撃戦・肉弾戦を繰り広げるのが定番でした。しかし、第4作目である『ニューブラッド』では、その構造に大きな変化が加えられています。
最大の変更点は、チームの実質的な主役がバーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)から、その右腕であるリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)へと移行した点です。物語の展開においても、単なるレジェンドの同窓会的な側面から脱却し、若手実力派や世界各国の格闘アクションスターを起用することで、よりスピーディーで現代的な近接格闘戦(CQC)がフューチャーされています。
この変化に対して、シリーズの原点である「大御所たちのぶつかり合い」を愛するファンからは賛否両論の意見が上がりましたが、アクション映画としての純度とキレを高めた点においては非常に高い評価を受けています。
主要キャストと新旧メンバーの顔ぶれ
本作の最大の魅力は、おなじみの顔ぶれに加え、世界中から集結した豪華な新キャスト陣にあります。チームを支えるベテラン勢の安定感と、初参戦となるアクションスターたちの圧倒的な殺陣スキルが融合しています。
| キャラクター名 | キャスト | 概要・特徴 |
|---|---|---|
| リー・クリスマス | ジェイソン・ステイサム | 本作の実質的な主人公。ナイフ格闘のエキスパートであり、バーニーの相棒。 |
| バーニー・ロス | シルヴェスター・スタローン | 自爆部隊「エクスペンダブルズ」の創設者にしてリーダー。 |
| ガンナー・ジェンセン | ドルフ・ラングレン | ベテランの狙撃手兼爆破専門家。型破りな戦闘スタイル健在。 |
| ラッシュ | 50セント(カーティス・ジャクソン) | 新加入のメンバー。銃火器を駆使した重厚な戦闘スタイルが特徴。 |
| デシャ | トニー・ジャー | 圧倒的なムエタイ技術を誇る、タイ出身の凄腕ファイター。 |
| スワト | イコ・ウワイス | シラットの達人であり、ジェイソン・ステイサムとの一騎打ちは必見のヴィラン。 |
特に『ザ・レイド』シリーズで知られるイコ・ウワイスが敵役として参戦し、ジェイソン・ステイサムと繰り広げる肉弾戦の応酬は、これまでのシリーズにはなかったほどの緊迫感とハイクオリティなアクションを生み出しています。
あらすじと物語の核心(※ネタバレ控えめ解説)
自爆部隊「エクスペンダブルズ」に下された新たな任務は、カダフィ政権崩壊後のリビア等を舞台にした核弾頭の強奪阻止でした。国際テロ組織が核起爆装置を手に入れることを防ぐため、バーニー・ロスとリー・クリスマス率いる精鋭部隊が現地へ急行します。
しかし、作戦の最中に予期せぬ罠が仕掛けられており、部隊は壊滅的な打撃を受けてしまいます。信頼していた仲間を失い、チームは最大の危機に直面。加えて、米政府からの命令違反を問われたクリスマスは、組織から除名処分を受けてしまいます。
それでも仲間たちの仇討ちと、世界規模の核テロを阻止するため、クリスマスは独自の潜入作戦を決意。新メンバー(ニューブラッド)たちを率い、巨大な陰謀の黒幕が待つ洋上の巨大空母へと単身(あるいは少人数で)乗り込んでいくことになります。二転三転する裏切りと、緊迫感あふれる潜入劇がスピーディーに展開されるのが見どころです。
吹き替え声優陣の豪華さと日本語版の魅力
洋画ファンにとって、シリーズを通じての大きな楽しみの一つが、ベテラン声優陣による重厚な日本語吹替版です。本作でもおなじみのレジェンド声優たちが集結し、画面の迫力を何倍にも膨らませています。
シルヴェスター・スタローン演じるバーニー・ロスには、おなじみの佐々木功氏が重みと渋みのある声をあて、チームの絆とリーダーとしての背中を表現しています。また、ジェイソン・ステイサム演じるリー・クリスマスには山路和弘氏が登板し、切れ者でありながらクールな戦闘スタイルを完璧に体現しています。
加えて、新メンバーや敵キャラクターの吹替にも実力派の声優が起用されており、字幕版とは一味違う、臨場感あふれるセリフ回しや掛け合いを楽しむことができます。
評価と評判:賛否両論の背景にあるもの
公開後、映画レビューサイトやSNSにおける『エクスペンダブルズ4』の評価は、ファン層によって意見が分かれる結果となりました。
肯定的な意見としては、「ジェイソン・ステイサムのアクションのキレが最高潮に達している」「イコ・ウワイスとのタイマン格闘戦だけでも映画館で観る価値がある」「B級アクション映画としての割り切りとテンポの良さが心地よい」といった称賛の声が多く寄せられています。
一方で、否定的な意見や戸惑いの声として、「かつてのオールスター大集合というお祭り感が薄れた」「CGのクオリティや予算規模が過去作に比べて縮小しているように感じた」「おなじみのレジェンドたちの登場シーンが比較的少ない」といった指摘も見受けられます。
これらは、シリーズに求める要素(オールスターのお祭り騒ぎか、純粋な肉弾アクション映画の進化か)によって評価が分かれるポイントであり、まさに「ニューブラッド」という新たな挑戦がもたらした結果と言えます。
【エクスペンダブルズ 4】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:過去のシリーズ3作品を観ていなくても、『4』から楽しめますか?
A1:基本的な人間関係やキャラクターの設定は引き継がれていますが、ストーリー自体は独立しているため、『4』から観始めても十分にアクションエンタメとして楽しむことができます。ただし、過去作を観ておくとキャラクター同士の絆や歴史により深みを感じられます。
Q2:シルヴェスター・スタローンは今作で完全に降板してしまうのですか?
A2:物語の展開上、主要なリード役としてのバトンタッチが描かれていますが、シリーズの精神的な支柱として今後の展開やスピンオフへの関与など、ファンからは継続を望む声が多く上がっています。
Q3:R15+指定などの年齢制限はありますか?
A3:はい。過激な暴力描写や流血シーンが含まれているため、日本国内ではレイティング(区分)が設定されています。鑑賞の際は年齢制限を確認することをおすすめします。
『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』は、長年続いた人気アクションシリーズに新たな血を注ぎ込み、次世代へとバトンを繋ぐ意欲作となりました。往年の大スターがずらりと並ぶお祭り感から、個々の格闘スキルやアクションの質を追求した方向性へのシフトは、今後のアクション映画界においても大きな意味を持つものと言えます。
まだ観ていない方は、ジェイソン・ステイサムの圧倒的なナイフアクションと、アジアが誇るアクションスターたちの共演を、ぜひ一度その目で確かめてみてください。